超音波・遺伝相談外来とは
- 高齢出産で胎児への影響が心配な方
- 身近な方から勧められ、胎児への影響を検査したい方
- 妊娠中の薬の服用、X線検査、感染症などで不安をお持ちの方
- 習慣的に流産しやすい体質の方
このようなお悩みをお持ちの妊婦さんの不安解消を目的とした診察です。
妊娠中に赤ちゃんの疾患が早期に発見できることで、産まれてから気づくのではなく、出産に向けて予め準備をしたり、生後の治療に向けた対応をスムーズにすることができます。
- 胎児の発育不全や形態異常の疑いのある妊婦さんに対して、普段の健診よりも時間をかけた精密な胎児超音波検査やカウンセリングを行います。患者様の希望があれば、母体血清マーカー検査や出生前遺伝学的検査、羊水染色体検査を行うこともできます。
- 現在、出生前診断の検査方法が多くなり、選択肢が多様化・複雑化しています。妊婦さんやご家族が適切に選択できるよう、産科医の立場から十分な情報の提供を行います。
- これからの妊娠について、ご家族の遺伝に関することで悩んでいる方のカウンセリングも行います。
当院で行える検査
精密超音波検査
普段の妊婦健診で行う超音波検査よりも、さらに時間をかけて詳しく丁寧に検査をします。妊娠初期には、主に染色体異常をはじめとした胎児疾患に、妊娠中期では、胎児の臓器を詳細に診ることで、正常に発育しているか、病気がないかどうか調べます。
母体血清マーカー検査(クアトロテスト)
妊婦さんから少量の血液を採取して行う検査で、推奨時期は妊娠15週から17週頃です。
ダウン症、18トリソミー、開放性神経管欠損症の確率を算出することができます。
※結果は2週間程度でお伝えいたします。
※遺伝子がわかる母体血胎児染色体検査(出生前遺伝学的検査)とは異なります。
無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)
妊婦さんから20mlの血液を採取し、血液中に浮遊している胎児のDNA断片を分析することで、
胎児の染色体の数を調べる検査です。推奨時期は妊娠10週から13週末頃です。
NIPT検査を申し込むには、ご本人だけでなく配偶者の方にも検査内容の説明をし、同意をしていただく必要があります。
そのため、NIPT検査の相談に来られる際は、配偶者の方も一緒にご来院ください。
※結果は2週間程度でお伝えします。
※この検査は非常に精度の高い検査ですが、結果が「陽性」であった場合に診断を確定するためには、羊水検査が必要となります。
羊水染色体検査
妊娠16週以降の妊婦さんのおなかに細い針を刺して羊水を採取して行う検査で、当院では通常妊娠16週から17週で行っています。
胎児の染色体の数・構造の変化を検出します。
※結果は4週間程度でお伝えいたします。
※妊婦さんの安全のため、当院では日帰り入院、または1泊入院にて行っております。
診療内容 | 料金(税別) |
---|---|
カウンセリング料 初回 | 4,320円 |
カウンセリング初回加算(紹介状のない方のみかかります) | 3,000円 |
カウンセリング料 2回目以降 | 1,500円 |
精密超音波検査 | 25,200円 |
クアトロテスト | 23,050円 |
無侵襲的出生前遺伝学検査(NIPT) | 154,550円 |
羊水染色体分析検査(入院費が含まれます) | 約19万円 |
- 健康保険の適応がないので、すべて自費になります。
- 妊婦さんは非課税です。
- 条例改正などにより料金が変更になることがあります。
- 無侵襲的出生前遺伝学検査、羊水染色体分析検査で追加検査がある場合は、別途料金がかかります。
検査のご予約について
- 毎週火曜日 14~16時
- 約30分
- 完全予約制です。お電話にて「超音波・遺伝相談外来の予約」とお伝えください。